Withコロナ時代における「DX」を考える

 先ず、経済産業省「DX推進ガイドライン」における「DX」の定義は下記の通りです。


「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」と、定義しています。

 

① 「ビジネス環境の激しい変化に対応」とは


・Withコロナ時代とは、今回の新型コロナウィルスによるパンデミックだけでなく、今後もこのような未知のウィルスがパンデミック化する可能性があり、人類はコロナと共存していかなくてはならないという事でしょうか。
・今後もビジネス環境は激しく変化していくことが考えられ、企業はこの変化に対応していく必要があります。


② 「データとデジタル技術を活用」とは


・ここで言うデータとは、社内に既に蓄積された過去データや今後発生するデータ、ビッグデータ等を示していると思われます。
・技術とは、クラウド、AI、IoT(Internet of Things)、5G(第5世代移動通信システム)、モバイル等の情報通信技術で、生産性向上(高付加価値化/効率化)を高めていく上で有効と考えられる技術という事になります。


③ 「顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革する」とは


・コロナ禍におけるキーワードとして、3密回避、感染症対策、内食化、マスク会食、すごもり需要、テレワーク、D2C、ワーケーション、クラウドファンディング、等々が思い浮かびます。ここから顧客や社会のニーズが見えてきます。


④ 「業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立する」


・ここから思い浮かぶのは、中小企業等事業再構築促進事業において示されている、事業再構築指針ではないでしょうか。

 

まとめ


Withコロナ時代において、過去の成功体験としての企業文化・風土は通用しない事を前提に、デジタルインフラをフル活用して、新たな企業文化を創造すること。と解釈しました。

 

 

群馬県よろず支援拠点
 コーディネーター 阿左美 義春