皆さま、こんにちは。
群馬県よろず支援拠点です。
顧客ニーズを把握することの重要性はいまさら説明する必要がないかもしれませんが、顧客ニーズの見つけ方についてはあまり情報がないと思います。
そこで今回は「顧客ニーズの見つけ方」を紹介します。
顧客ニーズとは「お客様が必要としているモノやコト」と言うことですが、そもそもこれが分かれば、あとはそれに対応する商品やサービスを開発すれば必ず売れるということになります。
しかし、「売れてみて 初めて分かる ニーズかな」といった商品開発担当者のぼやき川柳が示すように、実際に消費者のニーズを事前に知ることは至難の業です。
そもそも消費者自身も自分のニーズを知らないこともあるようで、「スマートフォンが世に出てから消費者はいろんなニーズに気が付いた」とも言われています。
では一体どのようにして顧客ニーズを見つければいいのでしょうか。
一つのヒントとして「お客様があなたの商品やサービスを購入するのは、それを使って何かをしたいから」という考え方があります。
お客様にとってあなたの提供する商品やサービスは手段にすぎず、本来の目的はそれを消費することによって得られるベネフィット(利益や恩恵など)であるという考え方です。
実際に、「ランニングシューズを買うのは、ランニングシューズそのものが欲しいのではなく、それを履いて毎朝ジョギングすることで健康になりたいからだ」と考える人は多いと思います。
この場合のニーズは「健康な体をつくるためにジョギングがしたい」ということになります。
そしてそのような顧客ニーズを知る最も簡単方法は、既存のお客様に聴くことです。
お客様があなたの商品やサービスを購入した後どのように使うのか、あるいはどのようなベネフィットを期待しているのかを聞き、真の目的を把握するのです。
お客様との直接の会話で聞くのもいいですし、簡単なアンケート調査を実施するのも効果的です。
小規模事業者はお客様との顔の見える関係を武器に、顧客ニーズをしっかりと捉え、小さくても独自の需要をつくることで持続的に発展することが可能となります。
群馬県よろず支援拠点 コーディネーター 江原 伸広