【群馬県よろず支援拠点】消費トレンド:シェアリングエコノミーとは

皆さま、こんにちは! 群馬県よろず支援拠点です。

 

 

今回は、コーディネーターの内田が担当させていただきます。


さて今回は、「シェアリングエコノミー」についてお送りいたします。


少し前になりますが、マーケティング専門メディア「日経クロストレンド」が、
技術・マーケティング・消費の3分野に分けて、中長期的に注目すべきトレンド
(潮流)を分析した「トレンドマップ 2019夏」が発表されました。

 

このうち、消費分野のトレンドとして「シェアリングサービス」が挙げられています。

シェリングサービスとは、物品を多くの人と共有したり、個人間で貸し借りをしたり
する際の仲介を行うサービスのことで、古くはレンタカー、貸衣装、貸会議室などが
あります。


近年のシェアリングサービスは定義が広域化し「シェアリングエコノミー」(個人や
企業が保有する有形・無形資産を、インターネットのマッチングプラットフォームを
介して必要としている人に提供する経済活性化活動)と呼ばれています。


タイムズ等に代表される「カーシェアリング」、自宅の一室などを貸し出す「民泊」、
家事代行サービスなどもこのサービスに含まれます。

 


近年注目されているシェアリングサービスうち、特徴的な例は、“農地を貸したい人と
借りたい人をつなぐシェアリングサービス「シェア畑」”です。


「シェア畑」は、手ぶらで行けるサポート付の畑のレンタルサービス(貸し農園)。

農家の高齢化や人手不足などによる耕作放棄地等を、共同農園として活用することを
目的としています。


これまでの農地レンタルとの違いは「農業体験の価値」に重きをおいている点です。

必要な農具はもとより肥料・種・苗などが全て用意され、定期的に講習会や交流会が
開催されるなど、農業の知識がない人でも、気軽に農業に親しむことができるため、
これまでに約2万人が利用し、うち8割は農業体験のない初心者だそうです。


近年は、新たなコミュニティ作りや農業がエクササイズの手段としても注目されて
います。



こうしたビジネスが注目を集める背景には、スマホやSNSの普及とともに、提供側の
「(遊休)資産を活用したい」というニーズが増えていることや、さらには、利用者
同士で新しいつながりや関係性が築けることや、社会課題解決へ寄与できることが
挙げられます。


単にモノを消費するだけでなく、モノと合わせた「体験」が消費におけるキーワード
になりつつあります。



群馬県よろず支援拠点ではビジネスモデルやマーケティング支援の経験豊かなコーディ
ネーターがご相談をお受けしていますので、お気軽に当拠点へご連絡下さい。



群馬県よろず支援拠点
コーディネーター 内田 詠子